ダンサーは、自らの身体が表現媒体です。身体は、ダンサーの活動にとって何より大事であり、身体を良い状態に保つことは必須ともいえます。ダンスは、さまざまなジャンルがあり、舞台で演じられるダンスから、場所を問わず楽しむことのできるダンスと、その多様性も魅力のひとつです。
また、ダンサーの身体、そして動きこそが、観る者を感動させます。プロが行うダンスだけでなく、子供から高齢者まで、また健常者だけでなく、さまざまな障害を抱える方にとっても、ダンスは多様に実践することのできる運動です。
2020年、東京で二度目のオリンピックが開催されます。オリンピックで競い合うアスリートが、スポーツ医科学のエビデンスに基づいて支援され、より高いパフォーマンスを目指すことは、1964年の一度目のオリンピック以降50年を超える長い時間をかけて実現されてきました。
ダンサーも、日々過酷な練習を行い、その成果を舞台やさまざまな場で実演する点では、アスリートと何ら変わりません。
また老若男女と問わず、ダンスは、身体だけでなく、心やその人の生活までも変える可能性をもちます。
「ダンス医科学」に関わる全ての立場の人が、踊る人の身体を支えることは、日本の文化を活性化することに繋がります。またダンスによって、より多くの人のQOL向上が実現することは、より豊かな社会の実現に貢献することも可能です。
日本ダンス医科学研究会は、2010年に設立しました。
毎年学術集会を重ね、セミナーやワークショップ、カンファレンスといったさまざまな活動を実施し、2014年より会員制度を開始し、2017年には学術雑誌を創刊しました。少しずつではありますが、ダンスの現場とダンス医科学研究が有機的に繋がり、機能することを目指して活動しています。
ダンサーを支えるのは、人と人を線で結ぶネットワークです。また、そのネットワークの拠り所には、客観的な科学的知見が伴う必要があります。そのためには、ネットワークが広がると共に、ダンスに関わる医科学研究が活性化することも不可欠です。
ダンサーが幸せなキャリアを継続するために、ダンスで幸せになる人が増えるために、本研究会ができることを考えながら、今後も地道に活動を続けていきたいと思っています。
日本ダンス医科学研究会と共に、日本におけるダンス医科学の輪を一緒に広げてみましょう。
日本ダンス医科学研究会 代表理事
お茶の水女子大学基幹研究院 教授
NPO法人芸術家のくすり箱 理事長
水村(久埜)真由美
アイウエオ順、2024年4月現在
水村(久埜)真由美(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 教授) Mayumi Kuno-Mizumura, Ph.D.
蘆田 ひろみ (有馬医院 院長) Hiromi Ashida, M.D.
浦辺 幸夫(広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 教授)Yukio Urabe, PT, Ph.D.
大竹 祐子(東都大学 幕張ヒューマンケア学部 准教授)
糟谷 里美 (日本疫学会 事務局) Satomi Kasuya, Ph.D.
平石 英一(永寿総合病院 整形外科) Eiich Hiraishi, M.D.
北條 達也 (同志社大学大学院 スポーツ健康科学研究科 教授) Tatsuya Hojo, M.D., Ph.D.
安達 悦子(東京シティバレエ団 代表理事・芸術監督,洗足学園音楽大学 教授)
生駒 和也(京都府立医科大学大学院 運動器機能再生外科学 准教授)
小島 理永(神戸女子大学 准教授)
勝川 史憲 (慶応義塾大学病院 スポーツ医学研究センター 教授)
清水 大地(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科)
杉本 亮子(昭和音楽大学、立教大学、慶応大学等 非常勤講師)
瀬尾 理利子 (リリズスポーツクリニック 院長)
橘 未都(大阪工業大学 特任助教)
土田 修平(お茶の水女子大学共創工学部文化情報工学科 講師)
中村 雅俊(西九州大学リハビリテーション学部リハビリテーション学科 准教授)
鍋田 友里子(ニューヨーク州立認定理学療法士)
村田 芳子(平成国際大学 スポーツ健康学部 教授,筑波大学名誉教授)
吉田 真咲(お茶の水女子大学他 非常勤講師)(事務局長兼務)
吉田 康行(産業技術総合研究所)
大槻 曜生(国立がん研究センター 特任研究員)
河野 由(国立スポーツ科学センター)
鍔木 悠里奈(国立スポーツ科学センター)
中村 まい(お茶の水女子大学)
吉田 真咲(お茶の水女子大学他 非常勤講師)
お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科舞踊教育学コース水村研究室内
〒112−8610 東京都文京区大塚2-1-1
TEL:03-5978-5272(不在のことが多数ございます。メールでのご連絡をお願いいたします)
e-mail:info@jadms.org